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100%土に還る、野菜や果物から作られた 「Food Paper」
Food Paper は、フードロスとして捨てられてしまう野菜や果物を紙に生まれ変わらせるためのプロジェクトです。1919年に創業した越前和紙の老舗工房「五十嵐製紙」が手掛けています。洋紙とも和紙とも違う独特な風合いが特徴で、人と環境をつなぐ、紙というマテリアルの新たな可能性を探求しています。
Food Paper を考案したきっかけは、和紙の原材料不足でした。和紙の生産に欠かせない原料である植物の楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)などの収穫量が近年激減しており、産地存続の危機が迫る中、和紙の生産者たちが自分で栽培をはじめるなど、産地維持のための取り組みが始まっています。しかしながら、原材料の全てを補うにはまだまだ時間が掛かり、このままでは産地の持続可能性が窮地に立たされているのが現状です。
そんな時、Food Paper として具現化したアイデアの源泉となったのが五十嵐家の次男が、食べ物から紙をつくる研究を小学4年生から5年間続けていることでした。「紙漉き実験」と書かれた分厚いファイルの中には、食べ物からできた紙がズラリと。畑で採れる野菜をはじめ、お父さんのおつまみのピーナッツまで。葡萄の紙はとても美しく、生姜で作った紙は4年経っても生姜の匂いがするのです。息子の研究成果を伝統工芸士でもある母が受け継ぎ、紙を漉く。和紙一家だからこそできたのが Food Paper なのです。
フードロスの廃棄を減らしながら、日本の紙漉き文化を次世代につなげていくこと。適量の生産と消費、そして廃棄物を出来るだけ出さない循環型社会の実現を目指して活動しています。
Food Paper を考案したきっかけは、和紙の原材料不足でした。和紙の生産に欠かせない原料である植物の楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)などの収穫量が近年激減しており、産地存続の危機が迫る中、和紙の生産者たちが自分で栽培をはじめるなど、産地維持のための取り組みが始まっています。しかしながら、原材料の全てを補うにはまだまだ時間が掛かり、このままでは産地の持続可能性が窮地に立たされているのが現状です。
そんな時、Food Paper として具現化したアイデアの源泉となったのが五十嵐家の次男が、食べ物から紙をつくる研究を小学4年生から5年間続けていることでした。「紙漉き実験」と書かれた分厚いファイルの中には、食べ物からできた紙がズラリと。畑で採れる野菜をはじめ、お父さんのおつまみのピーナッツまで。葡萄の紙はとても美しく、生姜で作った紙は4年経っても生姜の匂いがするのです。息子の研究成果を伝統工芸士でもある母が受け継ぎ、紙を漉く。和紙一家だからこそできたのが Food Paper なのです。
フードロスの廃棄を減らしながら、日本の紙漉き文化を次世代につなげていくこと。適量の生産と消費、そして廃棄物を出来るだけ出さない循環型社会の実現を目指して活動しています。